今回は、仮想通貨のアルトコインの1つである「ネム(NEM/XEM)」についてです。
ネム(NEM)は価格が伸び悩んだ時期もありましたが、2017年の初めと比べると10倍以上の値上がりを見せています。
2018年1月には200円を超えましたが、その後、仮想通貨の下火と重なり一気に数円レベルまで下落しましたが、2020年後半に再び価格が上昇してきました。
いま注目されている仮想通貨の1つです。
Contents
NEM(ネム)とは?!
NEM(ネム)とは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)と同じ仮想通貨の1つで、アルトコインの1つです。
✔ 通貨名:NEM(ネム)
✔ 通貨単位:XEM(ゼム)
✔ 発行数:8,999,999,999XEM(約90億)
2015年に開発された仮想通貨で「New Economy Movement」の略として公開されました。国や政府などの機関に縛られない新しい経済活動を目指すことを目標としたプロジェクトの名称です。
「新たな経済圏の創出」・「平等」・「富の再分配」などがキーワードとなる仮想通貨です。
発行枚数は約90億枚でビットコインの2100万枚と比べると、かなり多い数になります。
ただこれ以上増えることはなく、取引承認の報酬はコインではなく、取引手数料が報酬として支払われます。
そのためNEMには、ビットコイン(BTC)のようなマイニングという承認作業がありません。
NEM(ネム)の大きな特徴
NEM(ネム)は他の仮想通貨と比べて、大きな違いをもっているのが特徴です。
それは取引記録をチェーン上に記録する作業を「誰が行うのか」を決めるアルゴリズムにあります。
多くの仮想通貨はビットコイン(BTC)のブロックチェーンを採用していますので、ビットコイン(BTC)と同じように、POW(Proof of Work)というアルゴリズムを採用しています。
対照的にNEM(ネム)はブロックチェーンを独自で開発しています。それはビットコインのブロックチェーン技術の欠点を補うべく開発されたとも言われています。
承認者を決める方法はPOI(Proof of Importance)というアルゴリズムを採用しており、たくさんXEMを使って経済活動を促す重要性(Importance)の高い人が承認作業に成功できるアルゴリズムになっています。
NEM(ネム)は提供している「API」が利用された時の手数料(ネームスペースや送金手数料など)が報酬として支払われるので、新規発行をしなくてもブロックチェーンの「記録・承認」作業を維持できるように設計されています。
また、国内取引所Zaifの運営会社テックビューロが開発するプライベートブロックチェーン(mijin)が、ネムの技術を基にしており、日本でも馴染みがあって注目されています。
そしてNEMは、時価総額トップ10にも入ったことがある人気の仮想通貨です。
Nem(ネム)とXEM(ゼム)の違い
✔ ネム(NEM):ブロックチェーン技術自体の名前。
✔ ゼム(XEM):ネムの技術で作られた仮想通貨。
ネム(NEM)とは、あくまでブロックチェーンを応用して生まれた『技術』であり、ゼム(XEM)はネムの技術を使った仮想通貨のことです。
NEM(ネム)の将来性
通貨としての将来性
通貨として成長するには「スケーラビリティ問題」は避けて通れません。
例えばビットコインは秒間7件の取引を処理することができます。
これは、1日で最大60万4800回の取引まで記録できるということです。クレジットカードの「VISA」が平均秒間5000取引まで処理できるので、クレジットカードと比べると約「714分の1」しか取引できないということです。
現在のビットコインの取引量は、軽く秒間7件を超えており、現在では送金遅延も起こっていて、ちょっとした問題になっています。取引手数料をケチったせいで、何カ月もBTCが届かないというツイートも多々拝見します。
これく比べNEMは秒間4桁の取引を承認することができます。またビットコインの承認時間が、約10分であるのに対し、NEMは約1分であるためビットコインの10倍速く着金します。
そして手数料も安く、さらにセキュリティーも高いです。
どちらが使いやすいか、そして金融機関に向いているかは一目瞭然だと思います。
プラットフォームとしての将来性
NEM(ネム)は、通貨だけではなくプラットフォームとしても優秀です。
NEMは、イーサリアムと同じくトークン(仮想通貨)を作ることができます。
イーサリアムは全て自分側で作業を行わなければならいのですが、対象的にNEMはAPIを提供しているだけで、全て作る人側にお任せです。
イーサリアムはブロックチェーン技術を理解しているエンジニアしかトークンを作ることができません。バグがあれば、盗まれてしまったり、ハッキング問題で凍結されたりと、大きな問題に発展します。
しかし、NEMは素人でも簡単にトークンを作成することができます。ブロックチェーン技術どころか、コードすら書けない人でも簡単にトークンを作成できるのです。
自由度はイーサリアムに比べると少々劣るように思えますが、スピード感や安全性は圧倒的に凌駕しています。
今後のNEMは、ブロックチェーン技術をより身近な技術として、企業や個人へ普及させるための立役者になることでしょう。
現在の有名どころでは「NEM Twitter tip bot」です。これはTwitter上で簡単にNemを送金できるサービスで、投げ銭にように使われています。
他にもゲームをクリアすると賞金としてNEMがもらえるアプリなんかもあります。
他の仮想通貨とは違い、NEMに関連したアプリケーションが多く開発されているのも特徴の1つです。こういったサービスが充実しているのもNEMの大きな強みとなっています
更に2018年は「カタパルト」というものが実装され、更に送金スピードが上がると言われています。そのことで今後、金融機関に特化した仕様となる予定です。
NEM(ネム)を購入するには?!
NEM(ネム)を取り扱っている取引所は国内に数社ありますが、筆者がおすすめするのは、国内では取り扱う仮想通貨の種類が一番多い「コインチェック」です。
コインチェックの場合、最低購入額が日本円で500円からと買いやすくなっています。お小遣いやちょっとした資金があれば購入できる金額のため、仮想通貨が初めてという方でも手が出しやすいといえるでしょう。
日本円とビットコイン(BTC)から購入可能
さらにコインチェックで扱われている仮想通貨は、日本円とビットコイン(BTC)のいずれでも購入可能です。ビットコイン(BTC)で購入する場合の最低購入額は「0.001BTC」からです。
コインチェックの積立で購入する
コインチェックには、『積立』 というサービスがあります。
これは月1,000円からで、一度設定すればあとはほったらかしでOKというサービスで、毎月銀行口座から自動引落され、毎日ちょっとずつ購入してくれるというサービスです。
これのメリットはちょっとした価格の乱高下を気にする必要がないということです。忙しい人にもピッタリのサービスです。
今仮想通貨は、長期的に観れば右肩上がりです。
短期的に価格変動があっても、長期で右肩上がりしている銘柄と積立は相性が良いんです。
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さいごに:Nem / XEM(ネム)について
本記事は、アルトコインで人気のネムについて書いてきました。
もし気になる方は、是非チャートを追いかけたり、購入してみてはいかがでしょうか?