2020年主流のプログラミング言語10つを、実例を元に紹介します。
プログラミング言語は、流行り廃りが早いです。
短期スパンで主流な言語が変わってくるので、日々の情報収集は欠かせません。
今回は、安定的に需要が伸び続けるであろう言語について紹介しているので、あなたの参考になれば幸いです。
Contents
期待年収別 プログラミング言語10選
引用:BIZREACH
↑は、求人検索エンジン「スタンバイ」が毎年発表している、プログラミング言語の年種別需要ランキングです。
ランキングの基準は「スタンバイ」に掲載されている求人情報のうち、プログラミング言語名の含まれている求人に提示されている年収の中央値を集計したものとなっています。
1位:Go
2位:Scala
3位:Python
4位:Kotlin
5位:TypeScript
6位:R
7位:Ruby
8位:Swift
9位:Perl
10位:C
稼げるプログラミング言語1位:「Go」
「Go」はGoogleによって開発されたプログラミング言語の1つです。
プログラミング言語の中では。比較的新しく開発された言語で、2009年にリリースされました。
Goの魅力はシンプルな構文と軽量な動作にあり、企業でも開発言語としてGoを採用する企業が増加中です
Goの使用例
・DropBox
・メルカリ
・Gunosy
稼げるプログラミング言語2位:「Scala」
Scalaは2003年にスイスで開発され、オブジェクト指向と関数が融合したようなプログラミング言語です。Javaの後継として生まれた言語であることより、Javaよりも優れている点が多いことより、多くのエンジニアで注目されているプログラミング言語でもあります。
Scala言語の特徴
ScalaはJavaの改良型であることが大きな特徴です。JVM上で動作し、既存のJavaで作られたアプリをプラグインとして使用したり、Javaライブラリを使用することもできます。更にはJavaよりも少ないコード量で記述できるため、Javaよりも開発効率はよくなります。
海外ではかなり主流で、米Twitterや米LinkedInなどがScalaを利用していると言われています。
Scala習得難易度
Javaでお馴染みのオブジェクト指向の概念は覚えなくてはならないので、最初のプログラミング言語として初心者が学習するには難易度は高いです。学ぶとしてもJavaを最初に勉強してからの方が良いと思います。
Scala初心者へのおすすめポイント
海外のプログラミング言語ランキングや給与ランキングにもランクインしないため世界的にはまだ需要がないのかもしれません。しかし多くのシステムで使われている言語であるため、活かせる場所は多数あるはずです。まずはJavaを学んでおけば、必要になればScalaにもとっつきやすくなると思うので、Javaからの学習がおすすめです。
稼げるプログラミング言語3位:「Python」
Pythonはオランダ発祥の言語であり、近年海外で人気の高いプログラミング言語のひとつです。現在日本でも注目を集めています。
Python言語の特徴
facebookやGoogleでも採用されている言語でありロボットにも搭載されています。少ないソースコードで多くのこと実施できるため、ソースコードも見やすく初心者にも人気のある言語です。
計算や統計処理のライブラリが多いことから、今後の人工知能や機械学習での注目言語です。
Python習得難易度
JavaやCに比べると難易度は低いと思います。文法がJavaやCより簡単で、初期インプットとして覚えることも少なめです。記述パターンが何通りもないため、誰が書いても読みやすくなります。
逆にいうとコードに個性が出にくいといったデメリット的なところもあります。もともと教育用のプログラミング言語として作られたわけではないのですが、その単純さゆえに初心者が学ぶ言語として扱われることが最近は多いようです。
Python初心者へのおすすめポイント
Pythonの開発思想としては簡潔で読みやすく、効率のいいコードです。近年日本でも普及してきています。
機械学習や人工知能といったこれからのIT業界の進歩や、需要を見越して習得しておけば、フリーランスとしても重宝される人材に慣れると思います。
言語別の年収ランキングの上位にも登場することからもおすすめのプログラミング言語です。プログラミングスクールでも大人気の言語らしいです。
Pythonの使用例
・YouTube
・DropBox
・Instagram
・AI(人工知能)
稼げるプログラミング言語4位:「Kotlin」
Googleが2017年に、Androidアプリの開発公式言語にKotlinを加えると発表して以降、急速に伸びている言語です。
Kotlinの使用例
・Androidアプリ開発
稼げるプログラミング言語5位:「TypeScript」
TypeScriptは、JavaScriptでの大規模なアプリケーション開発を行う時に、JavaScriptの弱点となる部分を補うために開発された言語です。
2017年4月には、Googleの社内標準言語として採用されています。
稼げるプログラミング言語6位:「R」
RはPythonと並ぶ機械学習やデータ分析に活用しやすいプログラミング言語です。
従来、Excelなどで利用されていた機能を、Rを利用することで処理速度やグラフィック性能の向上を図ることができるので、多くの企業で使われるようになりました。
稼げるプログラミング言語7位:「Ruby」
日本由来のプログラミング言語がRubyです。Web、スマホアプリケーションの開発やスクレイピングなど幅広い分野に応用できる言語として人気を集めています。
Rubyは1992年に日本で生まれ、スクリプト型のオブジェクト指向言語です。日本生まれですが海外でも人気が高く、多くのWebシステムで使われています。Appleのmacには標準でRubyが搭載されています。
Ruby言語の特徴
言語としては他よりも柔軟性が高く、Pythonのように少しのソースで多くの機能を実装できることが最大の特徴です。スクリプト型かつオブジェクト指向のため、開発効率が高く、突然の仕様変更にも柔軟に対応しやすいため、アジャイル開発などの短期間でのシステム開発に向いています。
Ruby習得難易度
Rubyも初心者には他の言語よりも習得しやすいため、人気の高いプログラミング言語です。オブジェクト指向でもあるため、プログラミングの基礎が身につきますし、Javaなどの他言語に応用もしやすいかと思います。
Ruby初心者へのおすすめポイント
初心者が最初に習得するプログラミング言語としてはPythonやPHPと並んでおすすめです。Web系システムのエンジニアを目指すなら学んでおきたいところです。日本生まれのため日本語の参考文献が多い点でもおすすめです。macを使っている方は標準で入っているので一度試してみるのもありです。
Rubyの使用例
・クックパッド
・Hulu
稼げるプログラミング言語8位:「Swift」
Swiftは2014年に開発されたApple社のiOSおよびOS X向けのプログラミング言語です。他のプログラミング言語よりは歴史は浅いものの、macやiPhone向けシステムにおいて多くのエンジニアがアプリ開発に使用しています。
Swift言語の特徴
比較的新しい言語というだけあって、PythonやObjective-Cなどのこれまでの言語のメリットを基に開発されており、ソースコードの記述量が他よりも少なくなっているのが特徴です。実行速度も他早めと言われていたPythonよりも更に約8倍早いため、今後のiOS向けアプリケーション開発のトレンドになると言われています。
Swift習得難易度
歴史の浅い新しい言語であるため、JavaやC言語と比較すると書籍やWebページの情報が少ないと言えます。そういった意味ではやや高めの難易度かもしれません。記述コード量は少なく、文法や覚えることもJavaやC言語よりは少ないです。
Swift初心者へのおすすめポイント
Apple社製品のための言語であるため、iOS系エンジニアを目指すと決まっているのなら選択してもいいかもしれません。しかし、情報量の少なさは否めないので英語のリファレンスや英語のwebページを読まなくてはならない時もあり初心者には難易度は高いと言えます。
iPhoneに限らずスマホアプリ系エンジニアになりたい場合はJavaやJavaScriptの方がおすすめではあります。JavaやJavaScriptならWebアプリにもスマホアプリも開発でき、JavaではAndroidアプリが作れ、JavaScriptではAndroidアプリも、iPhoneアプリも開発できます。僕自身最初はJavaとJavaScriptから学びました。
Swiftの使用例
・iPhoneアプリ
稼げるプログラミング言語9位:「Perl」
PerlはRubyやPythonなどのようにWebアプリケーション開発に活用されることの多いプログラミング言語です。
稼げるプログラミング言語10位:「C」
C言語はアメリカで開発された、Javaよりも歴史の古いプログラミング言語です。世界的に根強い人気を持っており、汎用的な開発が可能なプログラミング言語としてあらゆる開発の場に持ちられています。
C言語の特徴
C言語は元より「機械で使う言語に近いプログラミング言語」と呼ばれ、OSだけでなく機械系システムやさまざまなツール、非常に幅広い開発を行うことができます。
歴史が深いのもあってあらゆる言語の起源とも言われています。OSや機械系システムを作るにはC言語が使えればまず問題ないと言われるくらい、汎用性を持ったプログラミング言語です。
C言語習得難易度
難易度としてはJavaよりもかなり高いですが、歴史が深いため技術書や解説webページは情報は多いです。機械に近い言語のためポインタやメモリモデルについても必ず抑えなければいけません。
Pythonに比べるとコード量が多くなります。というのは言語の起源とも言えるC言語では、最近の言語では普通に省略できるような記述も書かなくてはならないからです。
筆者も大学の授業でC言語を扱った時があります。それは相当な量のコードを書いたし、ちゃんと設計しないとあとで見返しても分かりづらいし、そもそもなかなか動かないし、ひどい目にあったのを覚えています。
C言語初心者へのおすすめポイント
今回登場する言語の中でいうと、C言語の難易度は相当高いです。しかし、他の多くの言語はC言語を基に作られているため、C言語さえ習得すれば、他の言語の学習はやりやすいと言われています。
個人的にはC言語よりはJavaの方がいいと思っています。Javaの影響を受けている言語も多いのと学習コストの面も優っているからです。