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キャッシュレス決済とは?【仕組み・特徴・種類・利点を徹底解説】| 時代についていこう

世界中で「キャッシュレス化」が進んでいくなか、日本も当然キャッシュレス化を進めています。

詳しくは、2018年5月に政府が発表した「キャッシュレス・ビジョン」が参考になります。

このキャッシュレス・ビジョンによると、2025年までに日本国内のキャッシュレス決済の割合を40%まで引き上げるのを目標に、今後政治がおこなわれていくようです。

そんな流れの中でテレビなどのメディアでも「キャッシュレス」という言葉を聞く機会が増えてきました。

しかし、その世の中の流れに対し、

「そろそろ自分もキャッシュレス決済を使ってみようかな・・・」

「でも実際どういったものなのか理解できないな」

と思っている方も多いと思われます。あなたはどうでしょうか?

そこで本記事では、

1. キャッシュレス決済とは?
2. キャッシュレス決済の種類
3. 日本がキャッシュレス化において遅れている理由
4. キャッシュレス決済の利点

といった、「キャッシュレス決済に関する基礎的な知識」である、4項目について書いていきます。

1. キャッシュレス決済とは

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キャッシュレス決済を一言で説明すると、

「現金以外の通貨で支払うこと」

です。

と言われても、いまいち実感がわかないかもしれません。よって、身近に潜んでいるキャッシュレス決済の例を挙げてみます。

身近にあるキャッシュレス決済 一例

✔ クレジットカード
✔ Suica等のICカード
✔ Googleplayカード系のプリペイドカード
✔ QRコード型のサービス(PayPay等)

これら全てをキャッシュレス決済と呼びます。そしてこれを見ると、

「あれ?この決済方法ならずいぶん前からあったような…」

「なんで今更キャッシュレス化がこんなに騒がれてるんだろう?」

と思った人は結構いるのではないでしょうか。

なぜ、近年になってキャッシュレス化が大きく進むようになったのかというと、「使いやすさ」が大幅に進化したからです。

数年前のキャッシュレス決済というのは、実装店舗が少なかったり、誰でも簡単にできるようなものではなかったりと使いやすさの面で問題が多々ありました。

しかし、現在のキャッシュレス決済では「通帳さえあれば中学生でもキャッシュレス決済ができる」くらい使いやすく、わかりやすいサービスになってきた関係でここまで浸透してきています。

2. キャッシュレス決済の種類

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キャッシュレス決済の種類を大まかに分けると、以下の三つに分けることができます。

① 前払い方式(プリペイド)
② 即時払い方式(リアルタイムペイメント)
③ 後払い方式(ポストペイ)

1つずつ簡単な説明と、代表的なキャッシュレス決済サービスを紹介していきます。

① 前払い方式(プリペイド)

最初に前払い方式(プリペイド)についてです。

前払い方式のキャッシュレス決済とは、「事前にチャージした金額から支払う」という形で支払うシステムのことです。

事前にチャージした金額以上のものは使うことができないため、「使いすぎて月末に破産」等の、自体に陥る危険性がないのが特徴です。

▼ 代表的な前払い方式のサービス ▼
Suica、WAON、Edy、iTunes、Google Play
etc…

② 即時払い方式(リアルタイムペイメント)

リアルタイムペイメントとは、店で支払うとその場でお金が振り落とされる仕組みのキャッシュレス決済のことを指します。

その場で支払われるため、前払い方式と同じで「使いすぎてお金が払えない」という心配がないです。

かつ、リアルタイムペイメントでは自身の銀行口座とカードを連携させ、支払われたら自動で振り落とされるようになっています。

そのためわざわざ自分でチャージをする必要がないというのも大きな利点の一つです。

ただ、前払い方式、後払い方式と比べると利用可能店舗が若干少なくこれから増えていく過程でもう少し改善されるかな、といった具合になっています。

▼ 代表的な即時払い方式のサービス ▼
ゆうちょPay、デビットカード
etc…

③ 後払い方式(ポストペイ)

後払い方式(ポストペイ)とは、一か月で使った分のお金を毎月決められた期日に振り落とされるシステムのことです。

クレジットカード支払いがまさにそれです。

後払い方式(ポストペイ)の強味はその場でお金がなくても支払っておくことができること、チャージをする必要がないことです。

しかし、後払い方式の性質上支払い時はまとまった大きなお金を支払わないといけない場合が多いため、調子に乗ってお金を使いすぎた結果、

「払えない…」

なんてことにならないように自分で管理しなければいけません。

かつ、後払い方式(ポストペイ)ではほとんどの場合審査を通してからカード発行、といった手順になっているため全ての人が使えるわけではない、というのも弱みの一つです。

▼ 代表的な後払い方式のサービス ▼
ID、QuicPay
etc…

以上3つの支払いシステムについて紹介しました。

上記の紹介からは省きましたが、キャッシュレス決済にはもう少し枠組みがあり、それが「接触型」と「非接触型」です。

✔ 「接触型」:カードをカードリーダーに差し込みカードの情報を読み取り支払う方法

✔ 「非接触型」:近距離無線でカードを読み取り支払う

最近CM等でよく目にする、「PayPay」や「LINE Pay」などはほとんどが「非接触型」です。

今後は非接触型が主流になるといわれています。


3. 日本が「キャッシュレス化」に遅れている理由

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そんなキャッシュレス決済ですが、実は私達が住む日本は、かなり遅れています。

下の画像は政府が2018年に発表した「キャッシュレス・ビジョン」内に入っていたグラフです。

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引用:キャッシュレス・ビジョン

世界的に見て、今一番キャッシュレス化が進んでいるのは韓国です。

89%もの割合でキャッシュレス決済が行われています。

次いで、中国、カナダ、イギリス…と続いていくわけですがなんと日本、キャッシュレス決済の割合が「18%」しかないです。

なぜ日本がキャッシュレス化に遅れているのか、という理由については色々と言われているのですが主な理由として挙げられるのが以下の2つです。

① 日本人は現金崇拝主義者が多い
② 店側のキャッシュレス導入コストが高い

① 日本人は現金崇拝主義者が多い

まず第一の理由として、日本は他国と比べて「現金崇拝主義者が多い」というのがあります。

理由としては日本は治安が海外と比べて良いため、偽札などがあまり出回っていなく、お金の信頼度が高いためです。

そのため現金離れというのが他国に比べてしにくく、結果キャッシュレス決済が世に出回り始めても変わらず現金での支払いを続ける、という感じです。

② 店側のキャッシュレス導入コストが高い

次に、使える店側の問題です。

キャッシュレス決済を店に導入するためには、カードの情報を読み取るための特別な機械が必要です。

この機械も決して安価ではなく大手企業ならまだしも、個人商店レベルの店では買うこと自体が大きな負担になります。

よって、利用可能店舗がなかなか増えずキャッシュレス決済自体もあまり伸びないわけです。

4. キャッシュレス決済は何がいいのか

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ここまで世界中で注目が集まっている「キャッシュレス決済」。

では、なぜここまで注目を集めているのでしょうか。

キャッシュレス決済がここまで注目を集めている主な理由は4つです。

① 支払いスピードが速い

② キャッシュバック制度でお得になる

③ 外国人が日本に来た時に楽

④ 消費税増税でよりお得になった

① 支払いスピードが速い

まず第一に、現金払いよりも支払いスピードが速いです。

代金を払うのに丁度いいお金を探して出してお釣りをもらって財布にしまう。

この一連の流れを、「スマホを出してレジの人に見せる」これだけの作業にできるので長い時間で見ればかなりの時間を節約しているといえます。

② キャッシュバック制度でお得に

キャッシュレス決済サービスのアプリだと多くの場合、利用するとお得になるような仕組みになっています。例えば、

「決済時、3%キャッシュバック」

等です。買い物をしていくうちに、少しずつお金がたまっていくので気づいたらご飯一食分無料になっていたなどなど「塵も積もれば山となる」といった具合で日常的にお得になっていきます。

③ 外国人が日本に来た時に楽

先程、「日本がキャッシュレス化に遅れている」といいましたが、逆を言うと、

「外国はキャッシュレス化が進んでいる」

ということになります。

そのため外国人は、日本人よりも現金を使わない支払い方法に慣れています。

そんな外国人が、キャッシュレス化の進んでいない日本に、2020年の東京オリンピックで来てしまうと、せっかくの観光客が混乱してしまうと予想されています。

キャッシュレス化が進むことで、必然的に2020年に控えている東京オリンピック時の外国人の満足度が上がります。

④ 消費税増税でよりお得になった

2019年10月1日に、日本はついに消費税が8%から10%に増税されました。

その中で政府が中小規模の商店の負担を減らす制作として行ったのが、

「キャッシュレス決済で支払うと購入価格の2%か5%の還元」

というものです。

これをうまく利用すれば消費税が上がった分以上の還元率を出すことができるので、増税前よりもお得に買い物をすることができます。

さいごに:キャッシュレス決済をうまく活用しよう

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この記事の内容をまとめます。

キャッシュレス決済とは?
→ 現金ではない電子マネーで支払うこと

キャッシュレス決済の種類
→ ①前払い方式(プリペイド)
→ ②即時決済方式(リアルタイムペイメント)
→ ③後払い方式(ポストペイ)

日本が「キャッシュレス化」に遅れている理由
→ ①日本人は現金崇拝主義者が多い
→ ②店側も導入コストが高くてなかなか手が出ない

キャッシュレス決済は何がいいのか
→ ①支払いスピードが速い
→ ②キャッシュバック制度でお得
→ ③外国人が日本に来た時に楽
→ ④増税時の政策の影響でさらにお得

以上が、本記事の内容でした。この記事があなたのキャッシュレスライフの助けに少しでもなれれば幸いです。